母を亡くしたのち、旅先から絵葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつ家族だった父娘が、それぞれの人生を歩みだす切なさ(「見知らぬ場所」)。母が「叔父」に寄せていた激しい思いとその幕切れ(「地獄/天国」)。道を逸れてゆく弟への、姉の失望と愛惜(「よいところだけ」)。子ども時代をともにすごし、やがて遠のき、ふたたび巡りあった二人。その三十年を三つの短篇に巧みに切り取り、大長篇のような余韻を残す初の連作「ヘーマとカウシク」。―名手ラヒリがさまざまな愛を描いて、深さ鮮やかさの極まる、最新短篇集。フランク・オコナー国際短篇賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
見知らぬ場所
地獄天国
今夜の泊まり
よいところだけ
関係ないこと
ヘーマとカウシク
(「BOOK」データベースより)